ブラジル・アマゾンの熱帯雨林の一部で、先月から深刻な干ばつが続いていて、少なくとも50万人以上に影響が及んでいます。

ブラジル北部・アマゾナス州は先月から大規模な干ばつに見舞われ、川の水が干上がり交通や農業、漁業に被害が出るなど、少なくとも50都市、50万人以上に影響が出ています。

孤立した集落では食料や飲料水の確保、医療へのアクセスが困難になっているほか、川では大量の魚が死ぬなどしています。

地域を管轄するアマゾナス州政府によると、干ばつの原因は海面の水温が高い状態が続くエルニーニョ現象の発生によるもので、今年は例年よりも長引いているということです。

アマゾナス州では緊急事態令を出し、被害地域に対し、食糧支援や資金援助、井戸の採掘許可手続きの簡素化を進めるなど対策を進めています。