高知県北川村のモネの庭に、フランス・ジヴェルニーにある本家「モネの庭」から庭園の責任者が訪れています。数年に一度訪問しているということですが、今年も評価は上々だったようです。

北川村のモネの庭を訪れたのは、フランス・ジヴェルニーにある本家「モネの庭」の庭園の責任者ジャン=マリー・アヴィサールさんと前の責任者ジルベール・ヴァエさんです。世界で唯一「モネの庭」の名称を名乗ることが許されている北川村のモネの庭に、その精神が保たれているかを確認するため、数年に一度訪れています。今回はコロナの影響もあり5年ぶり。2日目の12日は花の庭を見て回りました。

庭園を管理する庭師の川上裕さんが苦労していることを説明し、改善点やアドバイスを仰いでいました。

(川上裕さん)
「夏がやりにくい、夏場が。でも夏やらないと秋が咲かない、そこが一番問題」

園内を見て回ったアヴィサールさんたちの反応は。

(アヴィサールさん通訳)
「ジヴェルニーのいまの秋の状態と似てますよ」

植物の色彩や高さなど全体の調和がとれていると評価されたようです。アヴィサールさんらの訪問まで緊張していたというスタッフはほっとした様子でした。

(ジャン=マリー・アヴィサールさん)
「5年前に比べて花も庭全体もとてもいい状態になっています。ジヴェルニーのモネの庭と北川村のモネの庭がいつまでも友好関係を続けること、いろいろなことを交換してこれからも長く交流を続けることが一番大事。私たちにとって北川村のモネの庭は弟のように感じています」

(川上裕さん)
「お互いに兄弟としてやろうと前回も言ってくれていることが我々にとって励みになる。ずっとやってきた、モネの精神、モネの絵画の世界を表現することの延長線上にすべてあると思うのでそれをずっと守ってやっていきたい」

モネの庭では今回のアドバイスをもとに、冬の休園期間に一部の植栽などを変更する予定だということです。