「音楽の力でいじめとか誹謗中傷のない優しい世界を作る」
そんな夢を抱く14歳の若きドラマーがいます。大きな夢をかなえるため、今は全国各地でライブを開催するなどして、自身の思いを発信しています。

2023年8月に開かれたライブ。そこに大人の中に混ざって軽快なビートを刻む一人の少年がいました。中学2年生のドラマー、岡﨑蓮次郎さんです。

岡﨑蓮次郎さん:
「僕には、夢があります。それは音楽の力でいじめとか誹謗中傷のない
 優しい世界を作るという…」

観客:「めちゃめちゃ感動しました。
    こういう中学生が増えてくれたらいい」
友人:「自然に体が動く感じですごく楽しかった。
    今回で2・3回目なんですが、いつ見てもかっこいい」

蓮次郎くんの部屋にはいつもドラムが置いてあります。休日には1日中、スティックをにぎり続けることも…。

蓮次郎さん:
「僕がどんなライブでも使ってるドラムです。これ中古なんですが、調べたら4万5千円とか、5万円とかなんです。けど、それが4000円で売ってて!それで奇跡的に買えたドラムです。自分のお小遣いで買えるような値段だったんで、ラッキー」

蓮次郎さんがドラムを始めたのは、小学4年生の時。当時の映像には軽快にリズムを刻み、初めてとは思えないほどの才能を見せ、周りの大人も驚きの表情を浮かべていました。

小学4年生の時の蓮次郎さん 周りの大人を驚かせた

父・陽一さんは、蓮次郎さんがドラムを始めたのか教えてくれました。

父・陽一さん:「知り合いに歌を歌われる方がいて、その方のステージを応援しに行っていたんですが、ドラムを見たときにものすごい目を輝かせて見てたらしくて、目の輝きを見て『蓮次郎はドラム向いてるんじゃない?始めたらどうかな』というので」

そこから、ドラムに没頭。そして小学5年生の時、今の夢をもつようになった出来事がありました。

蓮次郎さん:
「木村花さんっていう僕が大好きな人が居て。女子プロレスラーの方なんですが。その方が誹謗中傷を受けて自ら命を絶ってしまって。そのニュースを聞いた時に、こういうニュース聞きたくないなって思って、そこからどうすれば良いんだろう、どうやったらこういうのなくせるんだろうなと思ってた時に、音楽ならいけるんだなとYOUさんの音楽が教えてくれて」