イスラエルとイスラム組織ハマスの大規模戦闘をめぐり、国連人道問題調整事務所はパレスチナ自治区ガザについて「20万人が避難を余儀なくされている」などと明らかにしました。

国連人道問題調整事務所は10日、ハマスの攻撃に対するイスラエル政府の報復でパレスチナ自治区ガザに住む多くのパレスチナ人が死亡し、住宅や学校などが破壊されていると指摘。住民220万人のうち、少なくとも20万人が避難生活を余儀なくされていると明らかにしました。

また、イスラエルの当局がガザへの水の供給を止めたほか、電気や食料へのアクセスも非常に難しくなっていて、電気は1日3、4時間しか使うことができず、けが人の治療も困難な状況だとしています。

そして、“すべての当事者は国際人道法に基づく義務を遵守しなければならない”と強調。“捕らえられた民間人は直ちに無条件で解放されなければならない”としたほか、“全ての関係者は、人道支援チームと物資が必要としている人々に即座に届くようにしなければならない”としています。