ロシアのプーチン大統領はイラクのスダニ首相と会談し、イスラエルとイスラム組織ハマスの大規模な戦闘について「アメリカの中東政策の失敗例だ」と批判しました。

ロシア プーチン大統領
「これはアメリカの中東政策の明らかな失敗例だと多く人が同意するだろう」

プーチン大統領は10日、イラクのスダニ首相との会談で今回の大規模な戦闘について初めて言及し、「アメリカは双方が受け入れ可能な妥協点を見出すことに関心がなかった」とアメリカを批判しました。

また、「パレスチナ国家樹立に関する国連安全保障理事会の決議を履行する必要がある」としたうえで、「民間人の被害を最小限に抑えるべきだ」と双方に自制を求めました。

ロシアはパレスチナ情勢をめぐり中立的な立場を取っていて、ハマスを支持するイランと友好関係にあるとともに、イスラエルとも関係を維持してきました。

こうした中、ロシアメディアは9日、パレスチナ自治政府のアッバス議長がロシアを訪問する見通しだと報じました。

モスクワに駐在するパレスチナ大使が述べたもので、実際の訪問時期についてはロシア側が明らかにするとしています。