内密主産などで生まれた子どもに、出自をどう伝えるかを話し合う検討会で実際に女の子と暮らす女性が対応を報告しました。
慈恵(じけい)病院と熊本市が共同で開くこの検討会は今回が3回目で、「こうのとりのゆりかご」に預けられた子どもなどの「出自を知る権利」について議論されています。
今回は、出自の情報を子に伝える立場の養子先の親=養親(ようしん)や、養子縁組に取り組むNPO法人などが実例を報告しました。

実際に「こうのとりのゆりかご」に預けられた女の子と暮らす養親の女性は、3歳ごろから年齢に合わせて徐々に真実を伝えていると話しました。

養親の女性「子どもが大きくなった時に、アイデンティティや人生設計を考えていくうえで(伝えることは)非常に大事なことだと思っています」

この女性は、養親が自主的に動かなければ、断片的でも出自の情報が得られない現状を指摘し、出自に関する情報を残せる仕組みが必要と訴えました。