青森県鶴田町にある貯水湖に北からの渡り鳥、「ハクチョウ」が舞い降り、冬の訪れを告げています。また国内では稀な冬の使者の姿もありました。
山頂を白く染める岩木山を背景に、湖の中州で十数羽の「コハクチョウ」が羽根を休めています。
津軽富士見湖の名で知られる廻堰大溜池(まわりぜきおおためいけ)は、青森県の鳥獣保護区に指定された渡り鳥の休憩地です。「ハクチョウ」はこの時期、約4000キロ離れたロシア北東部から飛来し、多くは宮城県以南から島根県あたりで越冬します。
8日は、編隊を組んだハクチョウが次々と中州に舞い降り、長旅の疲れを癒していました。また、国内では稀な野鳥の姿もありました。長い口ばしの先端がへら状になっている「ヘラサギ」は、鹿児島県出水市で一定の群れが越冬していましたが近年は、その数が減少しています。
そしてこちらは、「カナダヅル」です。国内での観察は、毎年1、2羽程度とされますが、今シーズン、津軽富士見湖には1か月程前から姿を見せています。冬の訪れを告げる渡り鳥の飛来はこれから本格化します。