大切に保管しているカセットテープを久しぶりに聴いた。CARPENTERSのヒット曲「Top Of The World」を収録したものだ。柔らかな歌声を聴くと、楽しい思い出と悲しい記憶がよみがえる。
両手を広げ写真に写る中学2年生の私に、そのカセットテープをプレゼントしてくれた”先生”は、何者かに命を奪われた。
事件は未解決のまま27年が過ぎた。(BSN新潟放送 齋藤拓也)

生まれも育ちも葛飾・柴又 「童顔だから中学生と間違えないでね」

1993年の夏休み、私が通っていた新潟市内の中学校で英語教室が開催された。上智大学のボランティアサークル「Summer Teaching Program(STP)」が、小中学生に英語を学ぶ楽しさを伝えるため全国各地に出向いて開いていた教室だ。
私のクラスを受け持ってくれたのが、上智大学外国語学部英語学科の小林順子さんだった。


「生まれも育ちも葛飾・柴又のばりばりの江戸っ子」という順子さんは当時18歳。手作りのテキストの自己紹介には「若者だから、”先生”なんて呼ばないで」と書いていた。中学2年生にはずいぶん大人に見えたが、順子さんは私たちに友達のように優しく接してくれた。