続いて、山陰放送のアナウンサーに聞いてみると。
熊本県出身 小林 健和 アナウンサー
「ふつうに大判焼き」
兵庫県出身 薄井 靖代 アナウンサー
「御座候(ござそうろう)に決まってるじゃないですか。」

「御座候」!?
山陰では聞きなれない呼び名ですが、じつは・・・
兵庫県出身 薄井 靖代 アナウンサー
「これを焼いているお店自体が『御座候』で、気が付いた時には御座候だと思って26年間生きてきました。」
じつは、「御座候」は商品名。
兵庫県に本社を置く会社「御座候」が販売しています。
御座候 小倉 右士 主任
「創業当初は商品名としては『回転焼き』として販売していたんですけど、いつしかお客様が御座候ちょうだいと注文いただくようになりまして、商品名も『御座候』にしようということで、もともと屋号だったものが商品名にもなったという形ですね。」
関西では「回転焼き」と呼ばれることが多いそうですが、馴染みの商品名がそのまま呼び名として定着したケースもあるようです。

続いて、滋賀県出身の小崎純佳アナウンサーに聞いてみると・・・
滋賀県出身 小崎 純佳 アナウンサー
「大判焼き」
こちらは、シンプルに「大判焼き」でした。
滋賀県出身 小崎 純佳 アナウンサー
「最寄りは大判焼きだったんですけどね。お祭りとかだと回転焼きも売ってるなーって感じです。混在してますね。」
ちなみに、先ほど「大判焼き」と答えた小林健和アナウンサーのお母さんによりますと、熊本県では「蜂楽(ほうらく)饅頭」とも言うのだとか。

じつに様々な呼び名のある、大判焼き。
それぞれの地域で、呼びやすい形で派生していったと見られますが、そのルーツとはいったい何なのでしょうか?
白寿庵 裏辻 道子 店主
「今川焼きが発祥みたいですね。大判焼きを焼かれたんでしょうね。初めての方が。その時に今川橋で焼いたってことで今川焼きという名称が発祥だということを本で見たことがあります。」
今回の取材で確認できた「大判焼き」の呼び名は、なんと10通り以上!
全国にはまだ別の呼び方もあるとのことなので、旅先などでその土地ならではの呼び名を調べてみるのも面白いかもしれません。