去年、「ヒジャブ」の着用をめぐり大規模な反政府デモが各地で起きたイラン。今年、ノーベル平和賞を受賞したのはそのデモを獄中から支持してきた人権活動家でジャーナリストのナルゲス・モハマディ氏でした。

ノーベル平和賞にイラン女性人権活動家

イランの人権活動家で女性の権利向上などを訴えてきたナルゲス・モハマディ氏が、2023年のノーベル平和賞に選ばれました。モハマディ氏は当局に繰り返し拘束され、10月6日現在も「国家に対するプロパガンダの拡散」などの罪で刑務所に収監されています。

ノーベル賞 平和賞発表者
「今回の受賞は、イランの政権による女性を標的とした差別や抑圧に対して、抗議した数十万人の人々についての賞でもあります

イランでは2022年9月、女性が公の場で着用することが義務付けられている髪を覆う“ヒジャブ”を適切に着用していなかったとして、当時22歳の女性が警察に拘束されたのち死亡。その後、各地で大規模な反政府デモに発展しました。

半年前、イランで一連の抗議活動を取材した須賀川前中東支局長は…

須賀川拓前JNN中東支局長
「その当時(2023年2月)というのは、抗議活動を展開していたんですけど鎮静化してしまっていた。ヒジャブを被らないで抵抗の意思を見せている人はいますが、やっぱりその活動というのは、どうしてもどうしても先細っていってしまうんですよね。抗議の声を上げても変わらないんじゃないかという諦めムードが漂っていた中で、もう一度、彼女たちを勇気付けるという意味で、すごく意味合いの強い受賞だったんじゃないかなと思います」