■FIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023(6日、国立代々木競技場 第一体育館)

パリ五輪出場をかけたバレーボールのワールドカップ第5戦で、男子日本代表(世界ランク4位)はセルビア(同9位)と対戦。セットカウント3ー0で勝利、4勝1敗とし、プールBの1位アメリカに次ぐ2位に浮上した。(25-17、25‐14、25‐22)。

スタメンは主将の石川祐希(27)、髙橋健太郎(28)、小野寺太志(27)、西田有志(23)、髙橋藍(22)、関田誠大(29)、リベロには山本智大(28)が起用された。

1敗同士の両チーム。負けた方が五輪争いから大きく後退する、生き残りをかけた一戦。第1セット、日本は西田からサーブが始まるローテーション。勝利へのカギはサーブでいかに攻めるかだ。序盤の点の取り合いから、西田のサービスエースや髙橋藍のブロックで日本が先にリード。髙橋藍、小野寺も効果的なサーブを放ち連続得点。終盤にもリベロ山本のスーパーレシーブからブレイクに成功。石川も強烈なサーブを叩き込み、日本が相手を圧倒し25-17でセットを先取した。

第2セット、関田の好守備から日本がいきなりブレイクに成功。ブロックタッチから山本が拾い、得点するなど、チームディフェンスが機能した日本が点差を広げた。中盤には石川や西田の強烈なサーブが決まり連続得点。日本が25‐14で危なげなくセットを連取した。

第3セット、序盤はメンバーを代えたセルビアがリズムをつかみリード。中盤にもセルビアに連続得点を許したが、日本は効果的なサーブが決まり徐々に追い上げ、途中出場の宮浦健人(24)が決めて同点。さらに髙橋藍のサービスエースで逆転。日本が25-22で競り合いを制し、ストレートでセルビアを退けた。強豪の一角を撃破した日本がプールBの2位に浮上。パリへの切符をかけ、いよいよ強敵との2連戦(スロベニア、アメリカ)に挑む。

【プールB】
日本、アメリカ(2位)、スロベニア(7位)、セルビア(9位)、トルコ(15位)、エジプト(18位)、チュニジア(21位)、フィンランド(29位)。日本は次戦、7日に、世界ランキング7位のスロベニアと対戦する。
※世界ランキングは試合前時点

大会は3か国(日本、中国、ブラジル)に分かれて行われ、プールBには日本を含む8チームが出場。総当たり戦を行い上位2チームが五輪出場権を獲得する。


【日本の得点(上位)】
西田  16点
高橋藍 15点
石川 14点


【プールB 順位表】
1位 アメリカ 5勝0敗 勝点15 
2位 日本 4勝1敗 勝点12
↑ ↑ ↑ パリ五輪出場ライン ↑ ↑ ↑
3位 スロベニア 4勝1敗 勝点12
4位 セルビア 3勝2敗 勝点9 
5位 トルコ 2勝3敗 勝点5 
6位 エジプト 2勝3敗 勝点4
7位 フィンランド 0勝5敗 勝点2 
8位 チュニジア 0勝5敗 勝点1