「この記者会見の目的は何だった?」と感じる記者会見
ホランキャスター:
限られた時間であることは、元々発表されていたということですが、何を持って円滑としているのか。時間がないからテキパキと進めていきたいからなのか。他に意図があったのかを感じられるリストが出てきてしまうと、疑わしい部分も感じてしまいますよね。
田中ウルヴェ京 スポーツ心理学者(博士):
「円滑って誰のためなのか」ということですよね。前提として、何の目的の記者会見だったのか。例えば1回目の時に「みんなで作っていきたいんです」「ちゃんと直していきたいんです」というような発言を東山さんや井ノ原さんがおっしゃったと思います。それであれば「なぜ時間制にしたのか」「なぜ質問を指名制にしたのか」。「この記者会見の目的は何でしたっけ」と思います。

井上貴博キャスター:
ジャニーズ事務所の体質を表してしまったのかなと思うのが、これまでもメディアをコントロールしてきたわけですよね。もちろんメディア側にも落ち度がありましたが、今回もメディアをコントロールできるような方向に、コンサルタント会社が忖度したともとれる。
そうすると、取材する側とされる側の緊張感というか、もっと言うと日本の記者クラブのシステムは、権力側と一体化されやすいと指摘をずっとされてますけど。なぁなぁにならない(ようにしないといけない)。今回も結局この会見は、茶番で何を見せられたのかになってしまう。その会見のあり方自体も見直さなければいけないのかなと感じましたね。

田中ウルヴェ京 博士:
コントロールは、誰かがコントロールするというような、一方的なことなので、そうではなく、もっと柔軟な自由なものということを前提にすれば、質問は誰からでも受けることの方が、ジャニーズ事務所にとっても、メリットになるはずだという意見が、なぜ内部で出なかったのだろうと感じます。
井上キャスター:
再度会見を行うにせよ「今度登壇者をどうするのか」「どういう仕組みにするのか」ここは強く問われますね。
ホランキャスター:
運営をこれまで行っていた人が、全く出ていないので、その部分を何十年にわたって理解している人、今回ジュリー氏は健康的な理由から欠席ということでしたが、1人くらいいないと、その部分を答えられる人が本当にいるんだろうかと思ってしまいます。