■電気代4万円の家庭も イオンもPB商品で一部値上げ

街からもこんな声が聞こえてきます。

街の人
「(Q.値上がりを実感することは?)やっぱり食費が、やっぱり野菜が高くなっている。お肉ばっかり食べたがるので、ちょっと魚にシフトチェンジしてみたりとか」
「できたとんかつを買おうと思ったら一枚50円ぐらい上がってました。(Q.一枚50円だと家族の分となると結構な…)そうですね、はい」

政府は21日、去年と比べてどのくらい物の値段が上がったか公表。
▼電気代は21%、▼都市ガスは23.7%、▼食用油は36.5%も上がっています。



電気代をめぐってはこんな人も…

新潟県在住
「約2倍ですかね。使用量は昨年より少なかったけど、電気料(金)が倍に上がってどういうことなんだろうって」

新潟に住む男性の去年1月の電気代は2万2000円弱でした。それが今年1月は4万円を超えたのです。

新潟県在住
「(電気を)お風呂場だと浴室つけて脱衣場つけて洗面台もつけるけど、そういうところは切ってお風呂入っているときはお風呂場だけとか」

男性が契約していたのは、電力の小売りの自由化によって参入した「新電力」といわれる会社でした。

「新電力」の多くは自前の発電所を持たず、卸電力取引所などを通して調達しています。その調達価格が原油高や電力不足で最大3倍になっていたのです。



記者
「きょうからイオンでは節電を始めています。一部で電気を消すほか、エアコンを止めるなどしています」

また、イオンは約5000品目あるプライベートブランド「トップバリュ」の商品の中で、3品目だけ7月4日から値上げすると発表しました。「マヨネーズ」に「ノンフライ麺」などです。



3品目以外は、6月いっぱいとしていた「価格の据え置き」を延長するとしました。

イオントップバリュ 土谷美津子社長
「これ今までのウインナーなんですね。これが新しいウインナー、何をやったかって言うとこの巾着取りました。巾着取りましたら4円近く削減できました」

画像左側が新しいウインナー

■節電ポイント導入へ 節約と電力不足、解消?

参院選の公示を22日に控える中、政府は物価の上昇に対する対策本部の初会合を開きました。

岸田総理
「電気料金については利用効率化に応じて、幅広く利用できるポイントを付与する制度を作る」

岸田総理は、節電を実施した家庭にポイントを還元する制度を新たにつくると述べました。


山際大志郎経済再生大臣
「(Q.このタイミングは選挙対策ではないかという指摘もあるが?)選挙とのからみというのは、正直申し上げて我々は全く考えておりません」

では、節電でもらえるポイントとはどのようなものなのか。

ソフトバンク事業開発部 須永康弘部長
「スマートフォンアプリを使って、お客様に節電の依頼をかけるというサービスになっています

50万世帯が利用している「ソフトバンクでんき」のアプリです。



電力のひっ迫が予想されると節電を呼びかけます。実際に節電すると電力量に応じてポイントがもらえ、PayPayポイントに交換できます。


ソフトバンク事業開発部 須永康弘部長
「無理をしない範囲でゲーム感覚で取り組んでいただいている部分が、継続的に参加いただけるポイントになっている」

7月からは東京電力なども似たような仕組みを導入する予定です。