岸田総理はいわゆる「年収の壁」の解決策をめぐり、将来的に国民年金の第3号被保険者の待遇見直しも含めて議論していくことに意欲を示しました。

岸田総理
「長い目で見たら、この制度そのものを変えないと、いろんな問題解決に繋がらない。この議論はしっかりやっていきます」

現在、政府は「年収の壁」対策として、▼「年収106万円の壁」を超えた労働者の手取り収入が減少しないよう新たな手当を創設することや、▼年収が130万円を超えても、連続して2年までは配偶者の扶養にとどまれるようにすることなどを打ち出しています。

岸田総理の発言はこうした対策だけでは足りず、会社員・公務員の配偶者で扶養されているため保険料を支払っていない「第3号被保険者」の待遇見直しも含め、2025年の年金制度改革で議論していくことに意欲を示した形です。