■第19回アジア競技大会中国 杭州(5日、大会12日目)

野球の日本代表はスーパーラウンド初戦で韓国と対戦、先発の嘉陽が5回2/3を投げ8奪三振1失点のピッチングも打線が18イニング連続無得点で0ー2と敗戦、2試合連続の完封負けを喫した。

1994年以来となる2度目の金メダルを目指す野球日本代表。社会人代表で組まれた「侍ジャパン」は、中国戦からメンバーを1人代えて、丸山を5番に上げた。

【韓国戦のスタメン】
1)二 中川拓紀(24、本田技研工業)          
2)DH 望月直也(28、トヨタ自動車)
3)三 北村祥治(29、トヨタ自動車)
4)左 佐藤竜彦(28、本田技研工業)
5)一 丸山壮史(24、ENEOS)
6)右 笹川晃平(29、東京ガス)
7)中 鈴木聖歩(26、東日本旅客鉄道)
8)遊 中村迅(24、東日本電信電話)
9)捕 木南了(31、日本通運)
投手:嘉陽宗一郎(27、トヨタ自動車)

セカンドステージ最終戦の3日、中国に1-0と完封負けを喫した社会人代表の侍ジャパン、スーパーラウンドの初戦はこちらも台湾に負けている韓国、日本は1回、韓国の先発、WBC代表だったパク セウン(27)から先頭の中川が四球で出塁すると盗塁。機動力で韓国バッテリーを揺さぶった。そこから1死一、三塁とチャンスを広げたが4番・佐藤がファーストファウルフライ、5番・丸山が空振り三振。日本は先制点を奪えなかった。

日本の先発は2023年の都市対抗野球MVPの嘉陽。立ち上がりはコントロールに苦戦して2四球を許したが3回まで5奪三振と韓国打線を3回までパーフェクトに抑えた。

日本は4回、先頭の3番・北村がこの日、2本目のヒットで出塁、しかし、4番・佐藤、5番・丸山が連続三振、6番・笹川がショートゴロとノーアウトのランナーを進めることができなかった。

その裏、嘉陽は先頭打者にこの試合、初ヒットとなる内野安打を打たれると続く打者にはライト前ヒットで無死一、三塁のピンチを招いたが4番・ロ シファン(22)を空振り三振。さらに韓国は1塁走者が盗塁を仕掛けるが失敗。2死から最後は強烈なピッチャーライナーを嘉陽が好反応でさばき、最大のピンチを脱した。

試合が動いたのは6回、ここまで好投の嘉陽は韓国の先頭打者に右中間への2ベース許すなど1死一、三塁のピンチを招いた。ここで迎えるは4番・ロ シファン(22)、レフトで犠牲フライを打たれ1-0、日本が先制を許した。

追いかける日本は7回、1死一塁の場面で代打・向山基生(27、東日本電信電話)がショートゴロ併殺打。日本に流れが来ず、16イニング無得点となった。

8回には2死から1番・中川がレフトオーバーの2ベースで得点圏へ進んだが代打・下川知弥(30、東日本電信電話)がセンターフライ。日本はあと一本が出ず得点が奪えない。

その裏には4人目、ベテランの佐竹功年(39、トヨタ自動車)が2死二塁から4番・ロ シファンにこの日2打点目となるタイムリーを浴び2-0。大きな追加点を奪われた。

最終回、日本は先頭の3番・北村がエラーで出塁、続く4番・佐藤もライト前ヒット、無死一、二塁のチャンスを作り5番・丸山。2点を追う日本は強硬策を執ったがセカンドゴロ。1死一、三塁となり6番・笹川もセカンドゴロ併殺打で試合終了。日本は中国に続き韓国にも完封負け、打線は18イニング連続無得点となった。

もう負けられなくなった日本はスーパーラウンド2戦目、6日に台湾と対戦する。

※写真は嘉陽宗一郎投手

【日程】
■セカンドステージ グループA
1日 vsフィリピン 6-0
2日 vsラオス 18-0 ※5回コールド
3日 vs中国 0-1

■スーパーラウンド
5日 vs韓国 0‐2
6日 vs台湾
7日 13時00分~銅メダルマッチ
   19時00分~金メダルマッチ