野球の日本代表・侍ジャパンの監督に4日、井端弘和氏(48)が就任した。好守の内野手として中日、巨人で名将の下プレーした現役時代、さらに12歳以下の日本代表監督、東京五輪でのコーチ経験は、侍ジャパンでどう生かされるのか。都内で記者会見を行った直後、『news23』藤森祥平キャスターの単独インタビューに応じた。

Q.監督就任おめでとうございます。会見はいかがでしたか?
井端新監督:

いやぁ、人生で一番緊張しました。会見では、次からはユニフォームを着た方がいいんじゃないかなというぐらいユニフォームを着ている方が楽でしたね。

Q.最初に就任のお話を頂いた時は、どういう状況だったんですか?
井端新監督:

まず連絡いただいた時は自宅にいました。正直「えっ」っていう感じで、言葉が出なくて、もうほとんど頭の中には入って来なかったです。

Q. これまで侍ジャパンでもコーチ。各世代でも監督をやられて「そろそろ俺かな」っていうところも正直あったんですか?
井端新監督:

それは無かったですね。今年U-12世代の監督をやらせていただいてU-15も経験したいなという思いが強かったので、そこをずっとお願いしていたところだったので。U-18も大学生の侍ジャパンも臨時コーチとして行かせていただいて、「まずはアンダーの世代で底上げを図ろう」というところだったので、今はまだ全然、頭には無かったですね。

Q.井端さんとWBCと言いますと、2013年の現役の時の東京ドームで行われた台湾戦の9回2死の場面が浮かんでしまいますが。
井端新監督:

今日の会見よりは、当時も緊張しなかったなと思いますよね。
野球はとにかく「勝つか負けるか」の世界なので、会見は「トチるか、トチらないか」の2択だと思うので、会見の方は嫌でしたよ、正直。ずっと勝負の世界で生きてきたというところでは、もうユニフォームを着たら「やってやろう」という気持ちしかないですよね。

Q.井端さんの場合は、各世代の子供たちを教えている。子供たちを指導していて一番伝わってくるものは何ですか?
井端新監督:

やはり「トップチームに入りたい」っていうのは、各世代の子供たちはみんな口にしていますし、高校生でも大学生でもその中ではトップかもしれないですけど、最終的に「WBCの舞台に立って優勝したい」っていう思いは変わらないんだなと感じました。やはり「侍ジャパンのトップチームは常に世界1位でいないといけないんだな」というのは改めて思いました。

井端新監督

Q.前任の栗山さんとは何かお話をされたりとか?
井端新監督:

この就任する前にお話したんですけど、「とにかく大変だけど頑張ってくれ」と一方的に僕は何も言う前にずっと永遠にしゃべられていたので、僕の思いは何も伝えてないんですけど。でも熱い言葉をいただきました。
「とにかく自分を信じてやってくれ」ということだったので、自分が栗山さんのようにうまくできるか分かんないですけど、良いスタッフがいっぱいいると思いますので、みんなと協力して一致団結してやっていけたらいいかなと思いますね。

Q.本当は聞いてみたいことってどんなお話だったんですか?
井端新監督:

トップレベルとか12球団での監督経験がないのでまぁそこのところですよね。稲葉篤紀監督の時は、東京五輪で一緒に近くにいてある程度気付けた所はあったんですけど、侍ジャパンの歴代監督、原辰徳さん、山本浩二さん、小久保(裕紀)さんらには会いに行ってでも聞きたいなと思いますね。

Q.色んな方から影響を受けたなかで、大事にしていることは?
井端新監督:

現役の時もそうですし、コーチの時もそうですけれども、侍ジャパンは『結束力』これが全てだというのは、昔も今も変わってないなと。そこは一番大事にしたいなと思いますし、やっぱり12球団で一つになるっていうのが大事ですけどね。
チームとして集まった時も、まずは『結束力』が大事だなっていうのが思いますので、なかなか時間を要するには結構かかるかなと思うんですけど、そこはね自分やスタッフとかが一生懸命やって、いち早く結束できるかが勝てるか勝てないかに直結してくるのかなというふうに思います。

Q.なぜその『結束力』という所にこだわっていこうと思われるんですか?
井端新監督:

U-12世代では、集まって3日間ぐらいですぐ試合だったので、それが戦いながらじゃもう遅いと感じました。いち早く一つになることがどれだけ大事かっていうのは、1年目の2022年の時に思ったので、今年はもう最初からもう選手選考のセレクションの時から一つになるというのは全面的に打ち出していったら、やっぱり全く反応が違かったり、成績を収めたので、そこはやっぱりどの世代でも一緒なのかなと思いました。

Q.12歳以下のチームでは、井端監督ご自身もかなり一緒に喜びながらっていうことを強調されているのかなと思ったんですけど。
井端新監督:

やっぱり怖いだけじゃ誰もついて来ないですし、子供たちというのは無限の可能性しかないので、そこは本当にやっていて思いました。もちろん怒ることもありましたし、褒める時はもう体全身で褒めようっていうのは自分でも思っていましたね。
逆にそういう反応してくれると、自分でも褒めようと思ってないとか、表現しようと思わなくても勝手にこう出ていたっていうのが現実なので、逆に自分も子供達に学ばせていただいたかなっていうふうには思っています。

Q.侍ジャパンのトップチームを率いるに当たり「絶対にここだけはブレない」と決めていることがあれば教えてください。
井端新監督:

やはり「優勝するとか、勝つ」ということはブレずにやりたいなと思いますし、全て自分で抱え込まずにコーチ、スタッフに意見を聞きながらやっていこうかなと思ってます。やっぱりみんな同じ方向を目指して、スタッフも国民の皆さんも同じ方向を向いてやれたら必ず良い力が出ると思いますので、とにかくみんなで結束して同じ方向を向いて戦いたいなと思います。

井端新監督と藤森キャスター

■井端弘和(いばた ひろかず)
1975年5月12日生まれ、神奈川県川崎市出身。堀越で甲子園出場2回(春1回、夏1回)。亜細亜大学→中日→巨人。好守の内野手としてベストナイン受賞7回。指導者としては、21年東京五輪でコーチとして金メダル。12歳以下の日本代表監督。