4年ぶりとなる長崎くんちの奉納踊。本番まであと3日です。
4日は、各踊町が演し物の仕上がりを町の関係者に披露する「人数揃い」が行われました。
夏場の猛稽古の成果に“もってこーい”
長崎くんち、本番のいわばリハーサルにあたる「人数揃い」

ことしの6つの踊町のひとつ、本石灰町は、稽古を重ねてきた長崎市の八坂神社の踊り場で人数揃いを行いました。

本石灰町が奉納する御朱印船は、貿易商・荒木宗太郎がベトナムのアニオー姫を妻に迎える様子を描きます。


荒木宗太郎役・松尾琉希さん:
「良い奉納をしたいです」

アニオー姫役・熊谷朱梨さん:
「笑顔と感動を伝えられるような奉納をしたいです」

船を取りまわす根曳(ねびき)衆も、本番の衣装を着て、重さ5トンの船を曳き回します。
10年ぶりの奉納に向け、猛暑の夏も稽古を重ねてきました。

演技の仕上がりは上々です。
見ている人たちからもアンコールを意味する「もってこーい」の声が掛かりました。

本石灰町・長采 原田伸一さん:
「見ていて気持ちよかったですね。最高でした。この勢いで3日間楽しみたいと思います」

見物客:
「関東に住んでてこのために昨日から帰ってきたんです。もうやっと見られました。こんなお天気も見方してくれて」

孫2人が出演する人:
「きょうはほんと良い人数揃いを見せてもらいました。本番の3日後は頑張れよ!」囃子方 渡部 蓮也さん:「頑張ります」
長崎の賑わいを“錦絵”で表現

前日・諏訪神社での一番町を務めるのが桶屋町です。
本踊を奉納します。

稽古の成果を一目見ようと、人数揃いの会場には多くの見物客が詰めかけました。

今回、本踊の演目は「諏訪祭紅葉錦絵(すわまつりもみじのにしきえ)」
6人の踊子が諏訪の祭りを祝うにぎやかな雰囲気を表現します。

踊子 近藤礼音さん:
「神様にも喜んでもらえるような奉納をしたいし、自分も練習の成果を発揮して楽しんで踊れたらいいなと思います」

長崎くんち前日まであと3日。
各踊町は人数揃いを終え、あとは、7日の本番を待つばかりです。