アメリカのトランプ前大統領などが所有する不動産の価値を偽って不当な利益を得ていたとして訴えられた民事訴訟の審理が始まりました。
ニューヨーク州・ジェームズ司法長官
「どんなに権力があろうとお金を持っていようと、法の上に立つ者はいない。それを執行するのが私の責任であり義務であり仕事です」
アメリカ・トランプ前大統領
「これは詐欺、インチキだ。私の財務書類は問題ない。魔女狩りで恥ずべきことだ」
ニューヨーク州の当局は、トランプ氏や一族が経営する会社が長年にわたり、所有するトランプタワーなどの不動産の価値を過大に評価し、銀行から有利な条件で融資を受けていたとして提訴。不正に得た利益2億5000万ドル=およそ375億円の返還や、州内でのビジネスの禁止を求めている裁判の審理が2日に始まりました。
裁判所は先月末、当局の主張を大筋で認めていますが、トランプ氏は法廷に入る前に報道陣に対して不正行為を否定。審理は陪審制ではない形で、ビジネスの記録の改ざんや、財務書類の改ざんなどに焦点を当てて行われます。
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