スーパーでの買い物で陳列棚で手が止まる、合計金額におどろいてしまう、そう感じた方も多いのではないでしょうか。10月に入ってからも飲料やお菓子など主要メーカーだけで4634品目が値上がりしています。食料品店では、家計を手助けをしようと独自のサービスで人気を集めているほか、買い物客も節約にさまざまな工夫を凝らしています。
帝国データバンクの調査によりますと、主要メーカー195社の食料品の値上げは、酒税引き上げが影響した第三のビールなど飲料が7割を占めたほか、ソーセージなどの加工食品やアイスクリーム、チョコレート菓子などあわせて4634品目にのぼり、ことし3番目に多くなりました。
買い物客:「すごい高い。ちょっと手出せないから安いのを求めに来た」
買い物客:「値上がり大変。家計に響く。豚とか牛じゃなくて鶏肉を買うとかそんな感じかな…」
買い物客:「同じような条件なら安いほうがお得ですから、ここのE-WA!というブランドを買ったり」
少しでも安く買いたいという客に人気なのが“プライベートブランド”の商品です。
矢郷なつほ記者:「値上がりしているお菓子のコーナーですが、この『価格凍結宣言』と書かれた棚の商品が売り切れとなっています」

平和堂では、9月からプライベートブランドの「E―WA!」や「くらしモア」の商品を対象に300品目の価格を据え置くサービスを開始。一般的な商品よりも数十円ほど安く提供していて、特に大手メーカーの商品とコラボレーションしたものは売れ行きが好調だということです。
一方、値上がりが続くなか、買い物客からはさまざまな節約のアイデアが。

買い物客:「少量パックがあればそれを選ぶ。1人だから、なるべく少ない量を買うようにしている」

買い物客:「(献立を)はじめから考えてこないで、物を見て、安いものを考える。これ100円安かったんですよ。それでナスを買ってきょうの一品にしようかなと」
買い物客:「大根の皮をむいたらそれをきんぴらにするとか。ここで切って水につけておいたら伸びてこないかなと思ったり。ニンジンもやるよ。安くなってほしいとは思いますけど…家計が大変ですもん」
帝国データバンクによりますと、値上げ品目数は10月をピークにいったん落ち着く予想ですが、年間では、去年を大きく上回る3万2000品目にのぼりそうです。