■アジア大会 6日目(29日・中国 杭州アクアティクスセンター)

競泳最終日、女子50mバタフライ決勝に出場した池江璃花子(23、横浜ゴム)が26秒02で銅メダル。今大会最後の個人種目のレースとなった得意の“本命”で、今大会2個目、個人種目では初のメダルを獲得した。「最低でも1個メダルを持って帰ると決めていたので最後に達成できて良かった」と安堵の表情を見せた。

「この種目は意地でも絶対メダルを獲りたかった」と話した池江。自身最初の種目となった女子4×100mフリーリレーに第3泳者として出場し、銀メダルを獲得したが、26日の100m自由形を体調不良で棄権。万全ではないなか27日に復帰したが、28日の50m自由形では決勝進出を逃していた。

前回2018年のジャカルタ大会では6冠を達成し、MVPを獲得。その後、2019年2月に白血病と診断され、闘病生活を送った。大会直前にはインフルエンザに罹患し、万全ではないなかのメダル。「調子が悪い中でも最後の最後で勝てたのは嬉しい。今できることは最大限できた」と話した。

【池江璃花子 今大会結果】
24日(日)女子4×100mフリーリレー 銀メダル
26日(火)女子100m自由形 ※棄権
27日(水)女子100mバタフライ  5位
28日(木)女子50m自由形 予選敗退
29日(金)女子50mバタフライ 銅メダル

■池江璃花子(いけえ・りかこ)
2000年7月4日生まれ、身長172cm。東京都江戸川区出身、日本大学卒業。
3歳で水泳を始め、中学3年生の時に世界選手権、高校1年生の時にリオ五輪に出場した。2018年アジア大会では史上初の6冠達成&MVP獲得。その後2019年2月に白血病と診断され、闘病生活を送った。2020年8月に実戦復帰を果たし、翌年の東京五輪にはリレーメンバーとして出場。現在13個の日本記録を保持している。