■アジア大会 6日目(29日・中国 杭州アクアティクスセンター)

競泳の最終日は、男子キャプテンの本多灯(21、イトマン東京/日本大)、女子キャプテンの池江璃花子(23、横浜ゴム)ら5個のメダル。競泳は6日間、41種目を終え、日本は合計30個(金5、銀10、銅15)のメダルを獲得した。

この日最初のメダルは女子50mバタフライの池江。今大会、個人種目自身初となる銅メダルを獲得した。大会前にインフルエンザに罹患したこともあり、26日の女子100m自由形は体調不良のため棄権。その後も100mバタフライは5位、50m自由形は予選敗退に終わるなど、苦しいレースが続いていたが、最終日に得意の“本命”で意地を見せた。100mの銀メダリスト・相馬あい(26、ミキハウス)は4位だった。

最後の個人種目となった男子200mバタフライでは、予選を1分53秒50の大会記録で1位通過した本多がさらにその記録を上回る1分53秒15で金メダル。松田丈志の大会記録を、同日に2回更新してみせた。最初のターンを1位で通過すると、そのままトップを譲ることなくフィニッシュ、圧倒的な泳ぎを見せた。森本哲平(21、イトマン近大/近畿大)は1分59秒01で7位だった。

予選で優勝候補の中国が失格となっていた女子4×100mメドレーリレーでは、第1泳者・高橋美紀(28、林テレンプ)、第2泳者・青木玲緒樹(28、ミズノ)、第3泳者・相馬あい(26、ミキハウス)、第4泳者・池本凪沙(21、イトマン東京/中央大)の布陣で挑み、3分57秒67で金メダル。16大会連続のメダルで、3連覇を果たした。

女子800m自由形では前回大会銅メダルの小堀倭加(23、あいおい/湘泳会)が8分28秒78で銀メダル。同種目、日本勢12大会連続メダルとなった。難波実夢(21、JSS /近畿大)は8分39秒34で5位だった。

これまで28個のメダルを獲得している男子200m背泳ぎは竹原秀一(19、東洋大/はるおか赤間)が1分57秒63で銅メダル。栁川大樹(21、イトマン港北/明治大)は1分58秒37で4位だった。

男子50m平泳ぎは日本雄也(26、アクアティック/近大クラブ)が4位、渡辺一平(26、トヨタ自動車)が6位。男子400m自由形は井本一輝(22、イトマン東京/中央大)が5位、田渕海斗(21、NECグリーン/明治大)が7位だった。

【競泳のメダル獲得数上位】
1 中国 58個(金28、銀21、銅9)
2 日本 30個(金5、銀10、銅15)
3 韓国 22個(金6、銀6、銅10)