東京電力・福島第一原発の処理水放出に反対する中国や香港などが、日本の水産物への輸入規制を強化する中、農林水産省は新たな輸出先の開拓を後押しするため、輸出事業者向けの説明会を開きました。

東京電力・福島第一原発にたまる処理水の海洋放出をめぐっては、放出に反対する中国が日本の水産物の輸入を全面的に停止しているほか、香港とマカオも10の都県の水産物の輸入を禁止しています。

農林水産省はきょう、輸入規制を行っている国や地域以外の、新たな輸出先の開拓を後押しする説明会をオンラインで開きました。

説明会には、水産事業者など1000人以上が参加し、輸出先の国を変える場合に必要になる手続きのほか、政府による支援の内容などが説明されました。

8月に日本から中国へ輸出した魚介類の金額は、去年と比べ75%以上の大幅な減少となっていて、水産事業者などへの影響が拡大しています。