■アジア大会中国・杭州6日目(29日、黄龍スポーツセンター体育館)
体操の男子種目別が行われ、谷川航(27、セントラルスポーツ)が跳馬で金メダルを獲得した。同種目、日本勢では78年バンコク大会の北川淳一以来、45年ぶりの優勝。体操競技では今大会日本初の金メダルとなった。
跳馬を最も得意とする谷川は、一本目で世界最高難度「リ・セグァン2」を見事に成功。15.266点のハイスコアを叩き出しこの時点でトップに立つ。そして続く2本目「ロペス」でもダイナミックな実施で、着地もしっかり決めた谷川はガッツポーズ。14.766点をマークし、平均得点15.016でただ一人15点台を叩き出した。
28日、種目別のつり輪決勝で銅メダルを獲得した時のインタビューで「まだ日本として金メダルを取れていない。明日とれるようにしたい」と答えていた谷川。まさに有言実行で表彰台の頂点に輝いた。
男子平行棒では北園丈琉(20、徳洲会体操クラブ)が銀メダル、谷川翔(24、セントラルスポーツ)が銅メダルを獲得し、金は中国の鄒敬園(25)。男子鉄棒では谷川航、翔兄弟が揃って出場したが、翔が銅メダルで航は4位。金は中国の張博恒(23)。
■谷川航(たにがわ・わたる)
1996年7月23日生まれ27歳、160cm。千葉県船橋市出身、セントラルスポーツ所属。小学校1年生から地元の体操クラブに入る。2018年に初めて世界選手権代表に選抜され団体銅メダルを獲得。東京五輪でも日本代表として団体銅メダルに貢献。
2022年世界選手権では個人総合で銅メダル、団体で銀メダルを獲得した。