ジャニー喜多川氏による性加害問題で、ジャニーズ事務所はきょう、10月2日に記者会見を行う事を明らかにしました。
NHK会長「補償や再発防止への取り組みが確認されるまで行わない」

加藤シルビアキャスター:
ジャニーズ事務所の性加害問題に対して様々な反応が出ています。
中でも注目されているのが、NHKの反応です。所属タレントの新たな番組起用について、NHKの稲葉延雄会長はこのように話しました。
NHK 稲葉延雄会長
「被害者への補償や再発防止への取り組みが着実に実施されている事が確認されるまで行わない」
また、NHKはジャニーズ事務所に対し、補償などが迅速に行われるよう口頭で要請をしたということです。
そして、2023年の紅白歌合戦についても、同様の対応をとる方針が発表されました。

紅白歌合戦のジャニーズ出演歴を見ていきます。
〈2022年〉
▼司会 櫻井翔(スペシャルナビゲーター)
▼白組(全22組)
・SixTONES
・関ジャニ∞
・なにわ男子
・KinKi Kids
・Snow Man
・King & Prince
白組は全22組のうち、6組がジャニーズ事務所所属のグループだということです。
歴史を紐解いていきます。
1965年に「ジャニーズ」が初出場してから、ほぼ毎年出場しています。2023年の出場がゼロなら、1979年以来、44年ぶりということになります。
そして司会者としても、2010年~2014年に「嵐」の皆さんが司会を務めていました。その後も、二宮和也さん、相葉雅紀さん、井ノ原快彦さんなど、複数の方が司会を務めています。
このように、マルチな活動をしているジャニーズのタレントの皆さんですが、ジャニーズ事務所としては「タレントに非はない」ということで、ホームページでこのように発表しています。

ジャニーズ事務所HP(9月13日)
「今後1年間、広告出演並びに番組出演等で頂く出演料は、全てタレント本人に支払い、芸能プロダクションとしての報酬は頂きません」

しかし経済界からは様々な反応が出ています。
経済同友会 新浪剛史代表幹事(9月12日)
「タレントを起用することは、チャイルド・アビューズ(児童虐待)を企業が認めるということ」
実際に複数の企業で広告起用の見直しといった動きが出てきています。
一方で、経済界の中でもこういった発言が出ています。
経団連 十倉雅和会長(9月19日)
「活躍されているタレントの人たちをどう救うか。しっかり時間をかけて検討すべき問題だと思う」