発疹・頭痛・倦怠感・・・「ライム病」とは? 治療後も症状続く場合も

上村彩子キャスター:
EXILEのATSUSHIさんがインスタライブなどで、ライム病に罹っていることを明かしました。ATSUSHIさんは2023年3月に一酸化炭素中毒になってしまい、その後2カ月以上、ひどい頭痛やめまい、吐き気に悩まされたと言います。
そんな中、耳の中などにリンパ液が溜まってしまう“メニエール病”を誘発し「どん底感、気力もない、エネルギーも湧いてこない」状態になってしまったそうです。そこで複数の検査を受けたところ、ライム病であることも判明しました。

大阪大学医学部の忽那賢志教授によりますと、ライム病とはマダニなどが媒介する感染症の一種で、症状は、発疹・頭痛・倦怠感などで、進行すると慢性関節炎や末端皮膚炎になることもあるそうです。治療法は、2週間から4週間、抗生物質の投与が行われますが、治療後も症状が半年以上続く場合もあるということです。

マダニは北海道の全域と、本州では標高が高い山などに生息しているそうです。さらに、動物の血を吸うので、動物が生息する森や藪などは特に多いです。イノシシや鹿などが通るような獣道は注意が必要です。
忽那教授によると「日本では年間10例ほどが報告されていますが、届け出がないだけで広がっている可能性もあります。これから秋の行楽シーズンを迎え、山に入る機会が増えるので注意をしてください」ということです。

国立感染症研究所のホームページには、マダニに感染しないための身を守る服装として「腕・足・首など肌の露出を減らすように」と説明しています。首はハイネックかタオルを巻き、袖や裾は手袋やブーツの中、靴下の中などに入れるようにということです。

忽那教授は「もしマダニにかまれたら、すぐに皮膚科を受診してください。かまれた部分が炎症する恐れもあるので、無理に取り除かないでください」ということです。
井上貴博キャスター:
時間をかけて治療することになるようですが、先が見えないつらさに加えて、合併症のリスクがあるんですね。
ホラン千秋キャスター:
マダニに噛まれたことに気づければよいのですが、気づくのが難しいですね。
井上キャスター:
ライム病に罹った全米プロのチャンピオンになったゴルファーが、3年半の治療を経て、再びメジャーに戻ったというケースがあります。しっかり治療すれば復帰できるということのようです。














