夜勤中のわいせつ行為で有罪判決です。
強制わいせつの罪で判決を受けたのは、モンゴル国籍の介護福祉士、オユンビレグ・タミル被告(24)です。判決によりますとオユンビレグ被告は2023年1月、自身が勤める富山県滑川市の介護福祉施設で夜勤中に上司の41歳の女性職員に対し、体を触るなどのわいせつな行為をしたとされています。
これまでの公判で明らかになったこと
犯行当時、被告は女性と2人きりで夜勤の業務に従事していました。
女性がイスに座って仕事していたところ、突然、被告が女性の首に背後からキスをします。「やめてよ」と女性は拒みますが、被告は女性の太ももにまたがって動きをおさえたうえ、女性のマスクを外そうとします。女性の供述によれば、被告は「いいじゃないですか」と軽い口調だったといいます。
女性は体を動かしなんとかイスから立ち上がってその場を離れました。しかし、被告に後を追われ、服の中に手を入れられ体を触られたといいます。
そのとき、施設のナースコールが鳴り、被告は手をはなし犯行をやめました。
(これまでの裁判の詳細は、こちら)
女性は検察官の調べに対し、被告の犯行のあまりのしつこさに恐怖を覚え、今では夜勤に入ることができなくなったといいます。さらに時折、被告の犯行がフラッシュバックし、食事が思うようにのどを通ず、体重が減ってしまったとも…。被告に対し「法に則って適切な処罰を受けてほしい」としていました。
9月28日の判決公判で富山地裁の秋庭美佳裁判官は「女性が逃げても追いかけて体を触るなど犯行は執拗かつ悪質」とした一方、「被告は反省の態度を示している」として懲役2年の求刑に対し、懲役2年執行猶予3年の判決を言い渡しました。被告の弁護人は控訴はしない方針で、本人と相談して決定するとしています。