■アジア大会中国・杭州 5日目(28日、黄龍スポーツセンター体育館)
体操男子種目別が行われ、あん馬では津村涼太(20、鹿屋体育大)が銀メダルを獲得。つり輪では谷川航(27、セントラルスポーツ)が銅メダル。女子種目別段違い平行棒では芹田未果子(20、筑波大)が日本勢初の銀メダルとなった。
女子種目別段違い平行棒では最初の演技者として芹田が登場。緊張感の中、精度の高い演技を見せ、全ての加点を手にした。着地もしっかりと止めて13.933と予選よりスコアを上げた。芹田は1998年バンコク大会の大畠佑紀、2010年広州大会の鶴見虹子の銅メダルを上回り、日本勢過去最高の銀メダルを獲得した。女子個人総合で銀メダルを獲得した岡村はフィニッシュが近くなってしまい少し乱れて11.200、8位に終わった。
体操男子種目別あん馬、予選は14.900の3位で通過した津村、1発勝負の決勝でも攻めた演技を見せた。高い開脚旋回から移動も落ち着いて決めて15.166の高得点をマークした。日本勢としては2014年の山本雅賢の金メダル以来、2大会ぶりのメダルとなった。
男子種目別つり輪には北園丈琉(20、徳洲会体操クラブ/星槎大)、谷川航が出場。谷川は力強い演技でミスない演技を見せると最後は「抱え込みのルドルフ」を止めた。14.300をマークし、銅メダルを獲得した。北園はフィニッシュで「伸身のルドルフ」を綺麗に止めたが14.000で7位だった。
男子種目別ゆかには川上翔平(20、徳洲会体操クラブ/星槎大)、谷川航が登場。川上は最初の「抱え込みのルドルフ」を決めるとその後もしっかり技を決めた。演技後半の前向き着地でバランスを崩すとフィニッシュでも着地で手を付いてしまい得点は12.400で8位。谷川航は最初に2021年の東京五輪後に取り入れた「1回ひねりからの前宙ダブル」という大技を見せたが着地に失敗。ミスが響き13.200と記録が伸びず7位に終わった。
写真は芹田未果子選手(左)と津村涼太選手(右)