秋田県にかほ市の竹嶋潟で魚が多数死んでいるのが確認された問題で、県は27日、水質検査の結果を発表しました。重金属などの数値に問題はなかったものの、水中の酸素量が低いことが分かりました。

にかほ市の竹嶋潟では25日、コイ、フナ、ナマズなどおよそ500匹が死んでいるのが県によって確認されました。死骸は腐敗しておらず、浮かんでいる状態でした。

県は池の中3か所と池からの水が出る地点1か所の水を25日採取し、重金属類を含む12項目の水質検査を県健康環境センターで行いました。
27日発表された結果によりますと、カドミウムや鉛、銅などの重金属の数値は基準以下で問題ありませんでしたが、「溶存酸素量」が基準の5mg/l以上に対し、0.8mg/l~3.1mg/lと、4か所の採水地点全てで低い数値となりました。水中の酸素が不足したことが、魚が死んだ原因の可能性があるということです。

一般的に溶存酸素量は水温が高いと低くなるため、猛暑の影響が指摘されているほか、竹嶋潟はかんがい用のため池であるため、時期的に水がよどみ、酸素が不足した可能性もあります。

新たな魚のへい死は確認されていませんが、県は当面周辺を巡回するなど監視を続けることにしています。