知人男性の頭などを金属バットで何度も殴り、海に突き落として殺害しようとしたとされる男に、山口地裁は27日、懲役3年執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。

殺人未遂の罪で判決を受けたのは、山口市の携帯電話販売員の男(26)です。判決によりますと男は去年8月、別の男と共謀して、山口県防府市の漁港の防波堤の上で知人男性の頭などを何度も殴って海中に転落させ、殺害しようとしました。男性は全治1か月のけがを負いましたが、命に別状はありませんでした。

判決公判で山口地裁の安達拓裁判長は「犯行は執ようで、危険性が高く悪質」と指摘。その上で「頼まれて犯行に加担したもので、男の果たした役割を過大に見ることはできない」とし、懲役3年執行猶予5年(求刑懲役5年)の有罪判決を言い渡しました。