ユニークなこま犬にも注目

ここからは、ちょっとスタッフが気になったこま犬をご紹介しましょう。

海に面した、長門市の油谷地区。そこの神社にいるのは…これはもうこま犬というより首輪をつけていて、普通のワンコのような見た目ですね。玉をくわえる姿も「遊んで!」と言っているようです。

そして最大の特徴が…頭の上には、柱。神社自体を支えている、まさに守り神なんです。

藤井さん
「多分、こま犬を作ってくれって依頼があったんじゃろうと思うよ。で、石工がこま犬やからイヌと思ったんだと思う。九州とかのほうの島しょ部にああいう細工をされたところがあるらしいんで、そういう文化がどっかから流れてきたんじゃと思うね」

「昔の人の生きた証を残したい」

過疎化が進む中、寂しそうにしているこま犬を見ると、藤井代表は無力感を感じるといいます。

藤井さん
「自分にはどうすることもできんけど、せめて写真とか資料でその姿を後世につなげるのが自分の仕事かと思って、とりあえず地図に鳥居のマークがあったら行ってみているんですよ。昔の人の痕跡っていいましょうか、生きた証をね、こま犬も昔の人が生きた証だから、それをまた後世につなげるために、今何とか義務感でやってます」

思わずくすっとさせるこま犬も

ここからちょっと、くすっとできるこま犬を藤井代表が撮った写真でご紹介しましょう。

1.山口市「日吉神社」。ほげ~っと口を開けた表情やおなかがぽにょっとしているところに藤井代表は親近感を覚えたそうです。山口県のおだやかな県民性が出ているのかなということでした。

2.続いて、萩市「吉部八幡宮」はちょっといかつい見た目なのですが、下にちっちゃい子どものこま犬がじゃれています。

3.長門市「御岬神社」はちょっと違う国の石像みたいで、藤井代表いわく「ブサカワ」の元祖ということです。

4.山口市「恵比寿社」はアニメのキャラクターのような雰囲気を醸し出してます。

5.最後、平生町「百済部神社」は、甘えん坊の子犬のようなかわいらしい感じです。

このように山口県では、さまざまなこま犬が見られますが、実は台湾やハワイでも県内で作られたこま犬を見ることができるそうです。

奥野アナ
「奥が深いですね。こま犬はこんなにも我々を楽しませてくれるんですね」

山口狛犬楽会では、11月26日にこま犬や地域をめぐるこちらのイベントを行うそうです。

「狛犬ウォークVol.19防府」
11月26日午前9時、JR防府駅北口集合(スタートは午前9時半~)
・先着30人
・申し込み 山口狛犬楽会HPより

気になるかたは、お問い合わせください。