岩手県一関市に住む60代の女性が「還付金がある」と嘘の電話を受け、現金約120万円をだまし取られる被害がありました。

千厩警察署によりますと9月5日、女性の自宅の固定電話に、一関市役所の職員を名乗る男から、「介護保険の還付金があります。2月に封書を送ったはずですが、手続きが完了していません」と電話がありました。
女性が「もしかしたら見ないで捨てたかもしれない」と伝えると、男は「今日中に手続きをすれば還付金を受け取ることができます」などと話し、その後、銀行のコールセンターを名乗る別の男から電話があり、ATMに行くよう促されました。そして携帯電話で指示を受けながらATMの操作を行ったということです。
女性が後日、不審に思って市役所に問い合わせたところ、「介護保険の還付金はやっていない」と伝えられ、詐欺であることに気付き、警察に被害届を出しました。被害額は約120万円でした。

警察は特殊詐欺事件として捜査を進めるとともに、電話で「保険の還付金がある」「ATMでお金を受け取れる」と言われたら詐欺の可能性が高いので、すぐに電話を切って家族や警察に相談して欲しいと呼びかけています。