大人用の紙おむつメーカーで高知県いの町に本社を置く近澤製紙所が、自己破産を申請していたことが分かりました。負債は約33億円だということです。

帝国データバンク高知支店によりますと、近澤製紙所は9月15日に、高知地裁に自己破産を申請したということです。

近澤製紙所は1953年に法人化した紙おむつメーカーで、大人用紙おむつを主力商品に、国内製紙メーカーからの委託生産(OEM)を手がけてきました。2018年には売上高約41億5000万円を計上していましたが、新型コロナの影響で海外向けの受注が減少したほか、大手製紙メーカーの内製化に伴い、OEMの受注が大幅に減少していたということです。

また、パルプなど原材料価格の高騰分を販売価格に思うように転嫁できず、経営が悪化。人員削減などで改善を図ったものの資金繰りがひっ迫。先行きの見通しが立たなくなったということです。負債は約33億円だということです。