男性コーラスグループ「ダークダックス」のメンバーで、「ゾウさん」の愛称で親しまれた、遠山一さんが、慢性心不全と老衰のため、都内の病院で9月22日に亡くなっていたことが日本歌手協会から発表されました。93歳でした。

ダークダックス 遠山一さん



遠山さんは1930 (昭和5)年5月26日、東京都出身。

1951(昭和26)年、慶應義塾大学在学中、「ワグネルソサエティ」男性合唱団のメンバーだった佐々木行さん(愛称・マンガさん)、喜早哲さん(愛称・ゲタさん)と、クリスマス・イプのパーティーで「ホワイト・クリスマス」を披露、これが 「ダークダックス」 結成のきっかけになたっということです。

翌1952(昭和27) 年、 高見澤宏さん (愛称:パクさん) が入学、 カルテットとなり、 1954(昭和29)年に「アイル・ネパー・スマイル・アゲイン」でレコードデビュー。

1956(昭和 31) 年、ロシア民謡の「ともしび」 が翌年になってヒットし、全国的な知名度を獲得。

1958(昭和33) 年には、グループ歌手として初のNHK紅白歌合戦出場。
その抜群のハーモニーと上品な歌声で「雪山讃歌」 「カチューシャ」 「山男の唄」 「銀色の道」などのヒットを続発しました。

1987(昭和62)年にはメンバーを変えずに日本で最も長期にわたって活動するコーラスグループとして、ギネスブックに認定され、その実績から 1993 (平成5)年には、紫綬褒章を4人同時に受賞。

2011 (平成23) 年に高見澤宏、 2016 (平成28)年には喜早哲、 佐々木行が亡くなってからも、メンバー最高齢にも関わらず、 一人で活動していました。

日本歌手協会によると、10月26日・27 日に東京・江戸川区総合文化センターで開かれる「日本歌手協会 第50回歌謡祭」では、ダークダックスの遠山さんを偲ぶコーナーを急きょ設けることにしたということです。


【担当:芸能情報ステーション】