高知県の県立高校に通う3人の個人情報が記載されたファイルを、県教育委員会が誤って関係のない他の複数の高校にも送っていたことが分かりました。

高知県教育委員会によりますと、9月5日、本来は生徒が通っている学校しか見ることができない、生徒の名前などが記載された海外留学の補助金交付決定通知書の添付ファイルがついたメールを、県立高校16校に誤って送信しました。

情報は、県教育委員会事務局の職員と県立学校の職員のみが利用・閲覧できるシステム内にあるもので、県教育委員会事務局の職員が、以前この3人の情報を生徒が通う学校に送った後、添付ファイルを削除し忘れたまま、メール本文を新たな文書に書き換え、さらに必要な添付ファイルを追加して、生徒が通う学校1校を含む合わせて16校に送ってしまったということです。

文書を送った直後、メールを受け取った学校から「依頼とは関係ない文書が添付されている」と県教委に連絡があり、誤って送信したことが分かりました。このため3人の生徒が通う学校に連絡するとともに、誤送信した16校に確認したところ、8校の職員あわせて13人がすでに閲覧していたことがわかりました。情報の漏えいはなかったということです。

県教育委員会は個人情報の取扱いに関する指導を徹底するほか、以前の文書を複写しないこと、作成者以外の複数で内容を確認するなどして再発防止を徹底するとしています。