自身の病気について多くの人に知ってもらおうと、自転車で日本一周に挑戦している男性がいます。
男性が闘っているのは、「1型糖尿病」という病気です。日本一周の挑戦で男性が伝えたいこととは?

自転車で日本一周に挑戦している、本間太希さん(26歳)。
新潟市出身の本間さんは、今年6月に地元を出発して全国各地を周り、22日は、都城市から宮崎市に向かって走行しました。

(本間太希さん)「あー、きつい!いやー、いい天気だ」

本間さんは、去年、突然「1型糖尿病」を発症。

すい臓で分泌される「インスリン」が体内で作られないため血糖値が上がり、放置すると腎不全や失明などの合併症につながるおそれがある病気で、詳しい原因はまだ分かっていません。

本間さんは、1日に4回以上、血糖値を下げるインスリン注射を打たなけらばなりません。

(本間太希さん)
「全部合わせて糖質量がどれくらいかというのを自分で把握して、それを下げられる注射量を自分でコントロールできれば、何でも食べられる」

本間さんが病を抱えながら日本一周に挑む理由とは。

(本間太希さん)
「若い男が自転車で日本一周するというエンターテインメントの中でやっている人が1型糖尿病という、そこからこの病気を正しく知ってもらえる第一歩になってもらえればと思って始めた」

1型糖尿病が生活習慣と関係なく発症することを知ってほしいと自転車をこぎ始めた本間さん。

これまで300人以上の同じ病気を抱える人と交流し、その様子をSNSなどで発信してきました。

(都城市で女性患者と対面)
「私も1型になって本当にあれだったので、お会いできて本当に良かったです」

(女性)
「1型糖尿病っていう患者さんが少ないというのもあるので、情報交換とかそういったのでも、すごく勉強になって、お会いできて本当に良かったと思いました」

(本間太希さん)
「糖尿病というのはいろんな種類があって、その中でも『生活習慣病イコール糖尿病』という偏見で苦しんでいる人がいるというのをまず一番に伝えたいですし、変に気を使ったりというので苦しんで方もいらっしゃるし、そういう社会の理解だとか啓発活動に今後力を入れていきたいと思っています」

本間さんは、23日、宮崎市内で「1型糖尿病」の患者との交流会を開くことにしています。同じ病気と闘う仲間の輪が宮崎でも広がっています。