木村沙織:
おはようございます。めっちゃ久しぶり、いつぶりですかね。
古賀紗理那:
3年前のワールドカップの年ですかね
木村:
そんなに?

日本代表キャプテンとして同じ重責を担った木村に古賀が明かした就任の舞台裏とは
木村:キャプテンを引き受けたきっかけは?
古賀:
今年の2月ぐらいに眞鍋さんとしゃべって、キャプテンをやって欲しいって言われて、いや絶対無理って思って、次の日がオフでその日に連絡をして欲しいって言われて、一日しかないんだと思ったんですけど。
木村:
その判断を一日で返して下さいって、感じだったの?ちょっと強引(笑)。
古賀:
そうなんですよ。東京オリンピックで出し切ったからやりませんっていうのは、無責任すぎるなってすごい自分の中で思って。全然キャプテンって柄では無いですけど、キャプテンを監督からお願いされたんだったらしっかり引き受けて、仕事をしたいっていう気持ちの方が強くなったので引き受けました。
木村:
すごい。素晴らしいですね。
少し強引な眞鍋監督に背中を押され、キャプテン就任を決めた古賀。しかし、当時は複雑な思いもあったという。

古賀:
東京オリンピックが終わった後に、何か気持ちが切れたわけじゃないんですけど、行って活躍するっていう気持ちが全然出てこなくて。
木村:
へえ。そうだったんだ、東京オリンピックが終わったあと?
昨年の東京オリンピック。古賀は初戦のケニア戦で右足を負傷し、その後2試合を欠場。
日本は予選ラウンドでわずか1勝、25年ぶりに決勝トーナメント進出を逃した。
木村:
東京オリンピックを今振り返ってみると、どんな大会だったなっていうのがありますか。
古賀:
初戦に怪我をしてしまって、早く試合に復帰しないと、の気持ちがすごく強かったので、すごく焦ってて、韓国戦から出させてもらったんですけども、必死だったし、コートの中だけじゃなくて、ずっと一日中ずっと。これで勝たないと、もういけない、予選敗退になっちゃうみたいな気持ちがずっとあって、多分それは私だけじゃなくてチームみんなあって、チームが一致団結するっていう強さがなかったのかなってすごく感じます。

木村:
私も見ててちょっと歯痒かったし、「頑張れー。あとちょっと何かあれば」っていう試合が続いたから、みんなしんどかっただろうなって。
チームが一つになりきれなかったオリンピック。だからこそキャプテンとなった古賀が意識するのは若手との積極的なコミュニケーション。
古賀:
チームの方向性を、一緒の方向に向かせるっていうのもすごい大事な役割だと思ってるので、練習中のコミュニケーションだったり、そういうのはすごい大切にしていきたいなって思います。
逆に沙織さんは、キャプテンを引き受けた理由とか、そのキャプテンやってる時に、一番意識してたことって何かありますか。

木村:
ピシッと、練習をしめるっていうのも、やっぱり時には必要じゃん。仲良しこよしだったら、仲はいいけど、やっぱり勝ちには繋がらないし、言うときはピシッと言って周りの選手がフォローすればいいんだからみたいな風によく言われていたのを今、思い出しました。
でも本当に人それぞれでキャプテン像って違うと思うので、自分がやりたいように“フレッシュサリナ3番”で頑張って下さい。