旧統一教会からの被害の実態や救済の手立てについて考える講演会が、来週高知市で開かれます。企画した男性自身も被害を訴えていて、「悩んでいる人にぜひ来てほしい」と話しています。
講演会を企画したのは、旧統一教会による被害を実名で訴えている高知県南国市の橋田達夫(はしだたつお)さんです。今年1月には「被害者と支援者の会」を立ち上げ、「同じような悩みを抱える人たちを救いたい」と活動を続けています。
今年5月には旧統一教会をめぐる問題についてより多くの人に知ってもらいたいと、この問題を長年取材しているジャーナリストの鈴木エイトさんを招いた講演会を開催しました。

(橋田達夫さん)
「みんな聞いて良かったしもっと聞きたいと、もっと詳しく聞きたいという話もありました。来年になると思うんですけど県外から元信者に来てもらって講演をやろうかという話もしてます。実際の実体験というか本当の現場で起こってることですよね」
元妻による旧統一教会への高額献金などが原因で家庭が崩壊し、長男が自殺したと訴える橋田さん。30年以上この問題と1人で闘ってきたからこそ、「県民に関心を持ってほしい」と話します。
(橋田達夫さん)
「宗教の問題というのは本当に心の問題で本当に難しいですね。この旧統一教会の問題だけじゃなく、いろんな問題を抱えている。二世の方とか、本当に困ってる人を助けていくと」

文部科学省は質問権の行使に対し旧統一教会が回答を拒否したとして「過料」を科すよう、東京地裁に通知。岸田総理は解散命令請求などについて「問題にしっかりとした結論を出すべく、最終の努力を進めていく」としています。こうした状況の中、橋田さんは被害を訴えたくても訴えられない人たちに届けたいという思いで今回、全国霊感商法対策弁護士連絡会に所属する阿部克臣(あべ・かつおみ)弁護士を招いた講演会を開くことにしました。
(橋田達夫さん)
「宗教の問題ですよね、家族だから家族だからって隠してきてますよね、みんな。本当は被害にあった方に来てほしいんですよね。被害者もしくはその被害者の家族、もしくはその親戚、直接統一教会に関わった人に本当は来てほしいです」
講演会は来週28日木曜日午後6時半から高知市の保健福祉センターで開かれます。参加を希望する人は必ず事前にチケットを購入してください。チケットは1000円です。お問い合わせは「被害者と支援者の会」電話080ー8143ー2287までお願いします。また、法テラスによるワンストップ相談会も開かれます。事前予約制となっていますので詳しくは電話0120ー005931までお問い合わせください。