18年振りに「アレ」を達成した阪神タイガースのファンは、見逃せないかもしれません。インパクト抜群のトラのアート作品が、鳥取県倉吉市にある円形劇場くらよしフィギュアミュージアムに登場しました。

この作品、何でできているかと言うと…。

日野彰紀 記者
「工事現場などで見かける黒と黄色をより合わせたテープ、これトラロープと言うんですが、これをたくさん集めるとこんなすごい作品になるんです」

高さ2メートル60センチ、幅2メートル50センチの巨大なトラの頭のアート作品、その名も「トラロープ」。

登場したのは8月。場所は、超恐竜ワールドが子どもたちの人気を集める、くらよしフィギュアミュージアムです。

小さなフィギュアが並ぶアニマルの部屋に、比べものにならない大きさのトラ。展示されている他の動物たちはさぞかしビックリしたことでしょう。

もちろん、人間もビックリです。

円形劇場 稲嶋正彦 社長
「まず入った瞬間に大きな声で、わっというのが皆さんの第一声です」

作品を手掛けたのは、京都のアーティスト岡本光博さん。

青森で開かれた縄文文化のイベントにインスパイアされて、縄、ロープにこだわりました。

この大きさに仕上げるのに使ったトラロープは…。

円形劇場 稲嶋正彦 社長
「2キロ、2000メートル分を使って作られているトラになります」

これほどの量のロープになると、同じメーカーの同じ品物でも、ロットによって微妙に黄色の色合いが変わるとのこと。

作者は、その色の違いまでも作品の模様に利用しました。

岡本さんたっての希望でフィギュアミュージアムに常設されることになったトラロープ。横から見ると強そうでも正面に回り込むとなんだか愛らしい顔つきです。

円形劇場 稲嶋正彦 社長
「大きい割にかわいらしい顔をしてますので、小さい子たちもすごく喜んでます」

今年は、トラのプロ野球チームが18年振りに「アレ」を達成。阪神ファンが殺到しているのではと聞いてみましたが、まだそこまでではないそうです。

インパクト抜群のトラロープ、円形劇場くらよしフィギュアミュージアムに行くと、いつでも会うことができます。