棚田を再生し未来へつなげる活動をしている団体が山口県長門市にあります。高齢化や過疎化、農業の担い手不足で失われそうな状況にもある棚田。そこを、「夢をかなえる場所」として生まれ変わらせようと活動する女性の活動に迫りました。

犬と海、海と人、人とヨガ、そして60種類以上のハーブ。長門市油谷地区の向津具半島です。棚田からの景観が訪れる人を魅了します。この棚田の風景を守っているのが「NPO法人ゆや棚田景観保存会」です。
メンバーの和田あいこさん。「棚田の花段」と名付け、ここでハーブを育てています。無農薬栽培だけに、草を取るのが日課です。和田さんが取り組んでいるのは棚田再生プロジェクト「ときめく棚田大作戦」。棚田とハーブの魅力を発信しています。

「NPO法人ゆや棚田景観保存会」和田あいこさん
「常に思っていることが、人がいる棚田を目指したいということなんです。人がいる棚田はいろんな事が出来るようになる。それぞれの大好きだな、やってみたいなという夢もちょっとずつ形に出来ると思うんです」
美しい棚田の景観にも変化が

このあたり一帯は「日本の棚田百選」のひとつです。海に向かって開けた棚田は多くの人を魅了する景色でした。しかし、高齢化や過疎化による農業の担い手不足で耕作放棄地が増え棚田の風景も変わってきました。「子どもの頃に遊んだ棚田の魅力を広め、自然とともに人がにぎわう元気な地域を作りたい」和田さんは、そんな思いで棚田の再生に取り組んできました。














