商談の場は仮想空間です。19日、岩手の豊かな食材をPRするフードショーがインターネット空間のメタバース上で開かれ、マスコミに公開されました。生産者は岩手にいながらにして全国のバイヤーとの商談に臨みました。

これは生産者の販路拡大を目的に岩手県が初めて開いたもので、19日は事前に申し込みのあった県内の生産者や食品加工業者18事業者と首都圏を中心にした飲食店や大手スーパーなど17事業者が県がインターネット空間に作成した「黄金の國、いわて。」のフードショー会場に集まりました。

(リポート)
「アバターと言う自分自身の分身を使って空間の中を移動していくと、部屋がいっぱい並んでいてそれぞれ一つひとつの部屋で商談が行われているということです」

ゲーム感覚で気軽に参加できる一方で、それぞれの商談室では事前に用意した資料を見せながら自社製品の魅力をPRできます。

(東京の食品卸業者)
「ゲーム感覚で中に入れるので楽しく色んな商品を説明してもらうことができますよね」

(かさい農産 葛西亮介さん)
「葉物野菜と根菜類とそれを使った加工品をやっているんですが、動画とかもうまく活用すると自社の雰囲気を見てもらえるので、そこはすごく楽しみというか期待しているところです」

県によりますと都道府県が主催するメタバースでの商談会はこれが初めてで、電波状態などによっては音声が途中で途切れるなど課題も見つかりましたが県は今回の反省点を基に改善を加え、生産者の情報を発信する新しい手段の一つにしたいとしています。