北朝鮮メディアは、ロシアを訪れていた金正恩総書記が18日に帰国したと伝えました。

朝鮮中央通信によりますと、金正恩総書記は18日未明にロシアとの国境沿いの北朝鮮側にある駅を通過しました。

“金総書記は今回の訪問を通じてプーチン大統領などとの同志的友好と絆を一層厚くし両国の関係発展の新たな一章を開いた”としています。

金総書記は12日にロシア入りしプーチン大統領との会談に臨んだほか、ショイグ国防相が同行しロシア海軍の太平洋艦隊などを視察、17日に帰国の途についていました。

一方、9月17日は日朝の首脳が国交正常化の早期実現などで合意した2002年の日朝平壌宣言発表から21年にあたる日でしたが、北朝鮮メディアはこれについて一切触れませんでした。

ラヂオプレスによると、2003年から2016年はほぼ毎年関連の論評や論説が伝えられていましたが、2017年からは5年連続で報道がありませんでした。

20年を迎えた去年は、日朝の国交正常化交渉を担当する北朝鮮外務省の宋日昊大使が9月15日付で談話を発表。平壌宣言について「日本が白紙状態にし、両国の関係を最悪の対決局面に追い込んだ」などと非難していました。