高知からアクセスしやすい旅行先というと、飛行機の直行便がある東京・大阪を思い浮かべる人も多いと思いますが、実は「北陸」も数時間で行くことができるんです。今回は、木岡アナウンサーが「富山」を旅してきました。「富山の旅」、3日間にわたってお伝えします。

■木岡アナウンサー
「朝7時です。高知龍馬空港にやって来ました。これから飛行機を乗り継いで富山に向かいます。富山の魅力を満喫してきます!」


高知を午前7時40分に出発し、羽田空港に午前9時に到着。その後、午前10時過ぎに富山行きの便があるため、高知から3時間半ほどで富山に着くことになります。富山に向かう飛行機からは北アルプスの山々も見られます。

■木岡アナウンサー
「富山きときと空港に到着しました!まだ11時過ぎなので、午後から観光を楽しめます。富山を満喫します!」


日本海側に面し、三方を山に囲まれた富山県では、豊かな自然や文化が楽しめます。

■富山県 航空政策課 朝山弘康さん
「富山も、高知・太平洋側とは違う魅力、魚だけではなく山の幸もあります、いろんな魅力があります。富山は自然の魅力も十分にありますので、きっと高知の方にも楽しんでいただける観光地になっていると思います」


富山には、高知とのちょっとした"共通点”も。

実は、富山県の北西部に位置する氷見市は、「怪物くん」や「忍者ハットリくん」「笑ゥせぇるすまん」など、数々のヒット作を生み出した日本漫画界の巨匠・藤子不二雄Aさんの出身地。

藤子不二雄Aさんは、高知市出身の漫画家・横山隆一さんと交流があったことから、2014年の「まんが甲子園」にゲストとして参加したこともあります。

「氷見市潮風ギャラリー」には、複製原画や絵画のほか、下積み時代を過ごした部屋「トキワ荘」を再現したスペースや、作品の中に入ったような写真が撮れるスポットも。

さらに、氷見市の街中には、キャラクターのモニュメントが至る所にあり、"漫画をいかしたまちづくり”をしています。

■氷見市 観光交流課 西岡未来さん
「今でも、小さなお子さんから親御さんまで、幅広い世代の人に『(作品が)愛されているな』と感じています」

晴れた日には、立山連峰剣岳のギザギザとした稜線まで見渡せる、富山市の富岩運河環水公園。夜にはライトアップも行われ、幻想的な景色が楽しめます(夜の『噴水イルミネーション』は8月末で終了)。

※この『噴水イルミネーション』は8月末で終了

■木岡アナウンサー
「緑が気持ちいい環水公園には、こちらの、運河を下るクルーズがあるんです。早速乗り込みます。きれい!モダンでおしゃれなホテルみたいな船内ですね」

ここでも、高知との"共通点”の話題に!

■富岩水上ライン ガイド
「富山弁では『の』が『が』に変わる。『船長の奥さんって、仕事何しとられるが?』『魚屋しとるがちゃ』」
■木岡アナウンサー
「土佐弁だと『~しゆうがや』と、語尾に『が』が入りますが、本当に語尾は一緒ですね!」

船から見える景色、富山の歴史などを聞きつつ、"一番の見どころ”に差し掛かります。

川から海に出ようというところで、船が止まりました。ここは、水のエレベーター=「閘門(こうもん)」になっているんです。
「中島閘門」は、パナマ運河と同じ方式の閘門で、門で仕切った場所に船が入ると、その場所の水を抜き、水位が高い川から低い海に船を通します。

その高低差は最大2.5m!

■木岡アナウンサー
「水面がこれだけ下がったということは、今で2mくらいですかね。後ろの門も目の高さにあります」


船で運河を下ること1時間、海辺の街に到着です。

■木岡アナウンサー
「クルーズ船を降りてやってきたのは『岩瀬地区』。古くからの街並みが残っています。建物もとても趣がありますね」

富山市岩瀬地区は、江戸時代から明治時代にかけて「北前船」の寄港地として栄えた場所です。
「北前船」は、大阪と北海道を結び、肥料や米などを売買しながら日本海を行き来しました。1回の航海で「およそ1億円の利益があった」とされています。

こちらの「森家」は、この地域で3番目に栄えていた「廻船問屋」です。

■木岡アナウンサー
「大きいし、天井が高い。豪華ですね。きらびやかな豪華さというよりは荘厳な作りがしっかりとした豪華さですね。」

■ガイド
「縁起を担いでいるのはここですね。(床板の継ぎ目が)『入る』っていう漢字になっているんです。人が『入る』、仕事が『入る』、お金が『入る』」

「商談の間」には、商売繁盛のため、半分の畳=「半畳」を用いるなど、あらゆる場所に面白い仕掛けが隠されています。

岩瀬の街には、酒屋や料亭も立ち並びます。こちらで味わえるのは、白えびを始めとした富山の味覚。

古くからの街並みが残る、富山市岩瀬地区。富山の経済を支えた歴史や文化に触れることができました。

19日は、一度は訪れてみたい絶景スポット「立山黒部アルペンルート」と、歴史ある温泉をご紹介します!