広島カープ、18日も名古屋で試合をしていますが、クライマックスシリーズ(CS)地元開催に向けて、本当にチーム一丸で戦った週末の試合を振り返ります。

9月15日(金)

前日に優勝を決めた阪神との試合。この日の先発は、今シーズン、10勝のチームの勝ち頭・床田寛樹 。1回、2アウト・3塁・1塁といきなりピンチを迎えると、5番・佐藤輝明にスライダーをライト前へ運ばれ、先制を許します。

切り替えたい床田ですが、さらに続く6番・小野寺にもタイムリーを打たれてしまい、1回から2失点と出はなをくじかれます。

追いつきたい打線は3回、先頭のマクブルームが、ストレートのフォアボール。続く、マツダスタジアム初スタメンの 田村俊介 が、センターへマツダスタジアム初ヒット。

その後、送りバントでランナーを進めて、打席には1番・野間峻祥 。甘く入ったストレートをとらえて、走者一掃のタイムリーツーベース。一気に同点に追いつきます。

しかし、ここで左足に違和感を覚えた野間が途中交代。追い上げムードもここまでかと思われましたが、代走の 大盛穂 が、この不穏な空気を吹き飛ばす三盗。2アウト・ランナー3塁と広げたチャンスに、前の試合で4安打の 小園海斗 。150キロストレートを巧みに流してタイムリーヒット。全員野球でチャンスをつなぎ、勝ち越しに成功します。

しかし、5回、1アウトから連打で同点に追いつかれると、佐藤輝明にまたしてもタイムリーを打たれて、さらに失点。再び、阪神を追う展開となります。

床田は、6回をバックの好プレーにも助けられながら無失点に抑えますが、この回で降板、11勝目は持ち越しとなります。

追いかける6回の攻撃。1アウトで得点圏にランナーを置き、打席には7番・マクブルーム。「コンパクトに対応することができました」と、2遊間を破る意地の同点タイムリーヒット。チームとして勝利への執念を見せます。

その後、またしてもリードを許し、迎えたカープ、ラッキーセブンの攻撃。1アウト・2塁のチャンスで小園。高めの変化球をとらえた打球は、レフト前へ。2塁の大盛が俊足を飛ばして、ホームへ生還。三度、同点に追いつきます。

そして、迎えた8回、1アウト・3塁と勝ち越しのチャンスで頼れる男が登場します。代打の切り札・松山竜平 。高くはねた打球が前進守備の間を抜けてセンター前へ。チーム最年長の一打でついに、ついにカープがリードを奪います。

そして、9回、マウンドにはカープの守護神・栗林良吏 。先頭打者へのフォアボールからノーアウト3塁・1塁とピンチを招き、ここまで2本のタイムリーを放っている佐藤輝明を迎えます。たった2球で追い込むと、高めのストレートに思わずハーフスイング。空振り三振でまずは1アウトとします。

その後、盗塁阻止で2アウトとして打席には6番・小野寺。フォークで空振り三振に仕留めてゲームセット。阪神との長いシーソーゲームを制しました。

広島カープ 松山竜平 選手
「本当にここいちの場面ばかりなので、すごく毎日、緊張するんですけど、その中でもぼくが打席に入るときにすごく声援をくれるファンのおかげで打てていると思います。残り10試合、全部勝って、CSをここでやりましょう」