地域での日常的な買い物に困難を感じるいわゆる「買い物弱者」を支援しようと、長野県下條村は、村民を村外のスーパーに送迎するなど、新たな事業をスタートさせます。

下條村は現在、65歳以上の高齢者や障がい者などが無料で利用できる「福祉バス」を運行していますが、村は今後「福祉バス」の利用者の制限を撤廃。

「買い物弱者」対策として、「福祉バス」の停留場所に村内の商店や道の駅などを追加します。

さらに、希望する「買い物弱者」を隣の飯田市や阿智村にあるスーパーに送迎するとしています。

このほか、下伊那郡の5町村で運営する「南部公共バス」の利用を促進に向け、通学でバスを利用する高校生などについて、自宅周辺からバス停までの送迎も行う方針です。

いずれも村直営の事業で利用は無料です。

下條村は10月1日から半年間、実証実験を行い、2024年度以降の本格運用を検討する方針です。