8月末に閉店したレンタルビデオ店が9月16日に映画の上映会を開くことになりました。地域に愛され、溶け込んできた店舗だけに、来店客に感謝の気持ちを込めての上映です。
レンタルビデオとレンタルDVDの看板だけが残った店内。8月31日に35年の幕を閉じたTSUTAYA潮江店(高知県)です。1988年に開店し、CDやビデオ、DVD、書籍などのレンタルや販売を行い、地域に愛されてきました。しかし近年、ネット配信サービスの普及で時代とともに来店客は減少。潮江店だけでなく、須崎店も9月末で閉店することになりました。
(近所の人)
「昔から通っている身としては店に行って(ジャケットなどを見ながら)選ぶのがよかった。なくなったら寂しい場所」
閉店まで店長を務めた北村さんは「苦渋の決断だった」と話します。
(TSUTAYA潮江店 北村雄一郎 店長)
「インターネットの動画配信などの業態へ移行していく中で少なくなってきた。残念な気持ち」
地域に根づいたレンタルビデオ店は、常連客でなくとも大切な存在で、別れを惜しむ声が多く聞かれたといいます。
(TSUTAYA潮江店 北村雄一郎店長)
「最終日ですが『カードを持っていないんですけれども楽しませてもらいました。ありがとうございました』と挨拶に来ていただいて帰られた子どももいた」
「これまでお世話になった来店客に対し何か恩返しをしたい」潮江店では今度の土曜日=16日に1日限りの映画上映会を開くことにしました。上映する映画は「Coda(コーダ)あいのうた」です。耳が聴こえない少女が歌手の夢を追いかける映画で、音楽と映画で愛されてきた店だからこそ最後も音楽と映画で楽しんでもらいたいとの思いを込めています。
(TSUTAYA潮江店 北村雄一郎店長)
「TSUTAYAとしましては映画と音楽で喜んでいただいた思いがある。閉店しまして1日限りでTSUTAYAをオープンして見ていただく。TSUTAYA潮江店を味わっていただいて記憶に残っていただければ嬉しい気持ち」
感謝の上映会は16日(土)、午後2時からと午後6時からの2回行われます。前売り券が800円で、TSUTAYA中万々店で予約を受け付けています。当日券は1000円です。(TSUTAYA中万々店 TEL088-826-9700)














