上田市の消防隊員が救助技術を競う大会で全国1位に輝きました。
重圧の中で勝ち取った優勝でした。

上田中央消防署の救助隊員、佐藤優樹(ゆうき)さん31歳。

8月に札幌市で行われた全国消防救助技術大会の「ロープブリッジ渡過(とか)」に長野県代表として初出場しました。


水平に張られた20メートルのロープを往復しタイムを競う種目。

ロープの上を渡る往路はバランスが、下を渡る復路は筋力が求められます。

「ロープブリッジ渡過」は水難救助で川を渡ったり、火災の現場で建物の間を行き来したりする際に必要な技術です。

大会で佐藤さんは15.7秒をマークして、全国の精鋭51人の中で1位に輝きました。


佐藤優樹さん:
「体力的にというよりも、心が苦しかったです」

実はこの種目、2022年も上田地域広域連合消防本部の隊員が優勝していて、今年は連覇がかかっていました。


佐藤優樹さん:
「2連覇をする舞台に立たせてもらったということも、もちろんプレッシャーでしたし、私が成長できたとこは救助に対する姿勢であったり絶対に諦めないという気持ち。しっかりと要救助者のために全て考えて取り組んでいきたい」

競技からは引退する佐藤さん。

今後は一隊員として後輩の指導にも力を入れ伝統をつないでいきます。