この夏も各地で台風の被害が相次いだ中、東大などの研究チームは日本の周辺の海で今後さらに台風が発達しやすい環境になるとする研究結果を発表しました。
東京大学の岡英太郎准教授などの研究チームが発表したのは、海中深くの水の層が台風の勢力に影響しているとする研究結果です。
海水温は一般的に海面から深さとともに下がりますが、日本の南には数百メートルにわたって水温がほとんど変わらない「亜熱帯モード水」と呼ばれる層が存在します。この層の厚さが薄くなると海面水温が高くなり、台風が発達しやすくなるということです。
研究チームによりますと、厚さは過去60年間で6%縮小していて、今後も縮小傾向が続き、台風が強力化しやすくなるということです。
東京大学大気海洋研究所 岡英太郎 准教授
「海が長期的にどう変化して、これから気候にどう影響するかというのを総合的に考えていくのが大事だと強く思います」
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