大雨による洪水が襲った北アフリカのリビアでは5300人が犠牲になったと伝えられています。死者は増えるとみられ、被害の拡大は確実とみられます。

大雨による洪水が街を飲み込んだリビア。国営メディアは12日、東部デルナの死者が5300人を超えたと報じました。このうち1300人は身元の確認が行われた後、すでに埋葬されたということです。

住民
「一部で避難指示が出されましたが、応じなかった人もいました。軽く見ていたと思います」

なぜ、これほどまで被害が拡大したのでしょうか。

洪水をもたらしたのは、地中海を挟んだギリシャやトルコでも猛威を振るった暴風雨でした。

住民
「ここにダムがあった。完全に壊れてしまった」

また、リビアは「アラブの春」を受け、2011年にカダフィ政権が崩壊した後、東西で内戦状態に。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラは「政治が不安定な中で、インフラのメンテナンスが行われなかった」と指摘。デルナで決壊したダムについては、老朽化していて最新の安全基準を満たしていなかったとする当局者の話も伝えています。

リビアでは双方が首相を立てる混乱状態が続く中、東部を支配する勢力の当局者は「都市の25%が壊滅した」と発言。西部の暫定政権は、東部の被災地に支援物資を送ったと明らかにしています。

水が引いた被災地では依然、幹線道路が寸断されているほか、通信状況も不安定だということで救助活動が難航しています。