依然として高い水準が続く新型コロナの1医療機関あたりの感染者数。
長野市保健所の小林良清(こばやしよしきよ)所長は、5類移行後、感染しても医療機関を受診していない人も多いことから、実際はさらに多いと見ています。


長野市保健所 小林良清所長:
「8波以降の大きな流行だととらえています」

ただ、重症や中等症となる人は少ないことから、ウイルスは弱毒化している可能性があると指摘します。

一方で新型コロナ以上に高熱となる人が多い傾向なのが、現在流行が始まっているインフルエンザです。


長野市の指定医療機関からのインフルエンザ患者の報告数を見ると、夏休みが終わった8月中旬以降、10歳未満と、10歳から14歳までで急激に感染が拡大していることがわかります。


長野市保健所 小林良清所長:
「(インフルエンザは)多くの大人の世代は感染したり、もともと予防接種を受けている人が多いので、子どもはそういった経験がない中で3年4年きている」

ここ4年、大きな流行が見られなかったため、保健所では、インフルエンザの抗体がない若い世代で感染が拡大していると分析します。

インフルエンザといえば、冬というイメージがありますが、今後の感染状況はどうなるのでしょうか。

長野市保健所 小林良清所長:
「秋の早い時にインフルが一回流行することがありまして、その場合、本格的な流行が実は少し後になるという傾向がありますので、一過性のもので終わるのか、これがこれからの冬の始まりなのか、もう少し注視する必要がある」

体調の悪い時は、無理をせず外に出ないことが、感染を広げない大前提と話す小林所長。

新型コロナもインフルエンザも同じ感染予防を徹底してほしいとしています。