長野県内では、まとまった雨が降らない状態が続いています。
大町市では、大町ダムの貯水率が2割を切り、関係機関が集まって情報を共有しました。
大町市にある大町ダム。
洪水対策のための流量の調節や発電のほか、水道水や農業用水などの供給を担っています。
しかし、8月のダム上流域の降水量は、例年の3割程度。

9月12日時点の貯水率は、19%にまで減りました。
パンフレットに印刷された通常のダムの様子と比べると現在の水の少なさが分かります。

国土交通省大町ダム管理所 田邉雄司(たなべ・ゆうじ)所長:
「このペースで貯水率が下がると、9月18日ごろ貯水率が0%近くになるのではないか」
大町ダム管理所は13日、流域自治体の担当者などに現状を説明。
これから農業での利用が減ることなどから、今後の状況によっては、下流への放流の量を、新たにダムへ流入した分にとどめる方針を示しました。

その場合でも、市民生活への影響はないとしています。
田邉所長:
「ダムの運用開始38年目に入っているが、ここまで水位が下がるのはほぼ初めて。降雨予測を見ながら適切なダム運用管理をしていきたい」
管理所では、今後も必要に応じて会議を開き、情報の共有を図っていくことにしています。














